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イラストレーターにとっての著作権とは?


日々イラストレーターとして仕事をしていると、どうしても当たってしまう問題の一つとして挙げられることとして、著作権がありますよね。
実はイラストレーターにとって、著作権とはとても大切なものでもあります。
そこで今回はイラストレーターにとっての著作権とはどのようなものなのかについて、お話ししていきたいと思います。

イラストレーターと著作権の関係

まず、イラストレーターと著作権はどのような関係なのかについてお話しします。
おそらく多くの人にとってイラストレーターにとって著作権とは、「作業・制作費」と考えている人が多いと思いますが、実際は異なります。
イラストレーターにとって著作権とは、「制作したイラストを使用する権利」に当たります。
そのため、自身の作品を使用するための権利に当たるということは、クライアントに著作権を譲渡した場合、イラストレーター自身で所持する場合とで大きく異なっていきます。
では、それぞれの場合でどのようになるのか、見ていきましょう。

クライアントに著作権を譲渡した場合

まずはクライアントに著作権を譲渡した場合について見ていきましょう。
著作権は譲渡すると、著作権はイラストレーターのものではなく、買い取った企業などのクライアントのものになるため、企業が好きに利用することができます。
イラストを買い取ったクライアントは、広告用として依頼したイラストを別の用途で流用する、もしくはイラストレーターが描いたイラストを改変することも可能となってしまうため、イラストレーターにイラスト使用料を支払わずに済んでしまいます。
さらに、イラストの著作権を別の人に譲渡することもできるため、そのクライアントのために制作したイラストが、異なる企業に使用されるということも可能となってしまいます。
また、業界によって競合他社は不可という場合もあり、一度イラストレーターのイラストの著作権をA社が所持してしまうと、他社がそのイラストレーターと仕事をすることができなくなってしまうというケースもあるため、イラストレーターがクライアントを増やしにくくなってしまいます。

そしてイラストレーターは一度企業に著作権を場としてしまうと、自分の仕事の経歴として、紹介することができなくなります。
せっかく自身が関わったイラストを、自分の経歴として紹介できないとなってしまうと、今後の仕事につなげるための営業するときに不利になってしまうといったことも考えられます。
このようにクライアントが著作権を所持すると、イラストレーターにとって不利に働くことが多くなってしまいます。

イラストレーター自身が著作権を所持する場合

次はイラストレーター自身が著作権を所持する場合について見ていきましょう。
イラストレーター自身が著作権を所持すると、企業をはじめとするクライアントに向けて制作したイラストを管理することができるので、本来の用途以外に使用することを防ぐことができます。
仮に、クライアントから本来の用途、もしくはどうしても他の用途に使用したいと希望を出したときいずれでも、使用料金をもらうことができます。
そして、自身で著作権を所持すると、イラストレーターとしての経歴として紹介できるようになるので、自身の仕事の幅を広げやすくなります。
以上を見ていくと、イラストレーター自身が著作権を所持すると、イラスト制作料金に加え、イラストを使用するための料金をクライアントからもらうことができるようになります。

イラストレーターはどうすれば有利に仕事できるか

ここまでお話ししたように、クライアントが著作権を所持する場合とイラストレーター自身が著作権を所持する場合では、かなり状況が変わるため、イラストレーターにとって著作権は切っても切れないものであるということがお分かりいただけたと思います。
イラストレーターが少しでも有利に働くためには、著作権を自身で所持できるようにすることがもっとも大切なポイントと言えます。
しかし、近年経費の削減や、異なる媒体に流用したことをイラストレーターに報告することを面倒とするクライアントも増えています。
そのような場合は、料金や使用条件をあらためて提案し、諸条件で問題がないかと確認を取っていくと良いでしょう。
イラストレーターとして仕事をするためにも、そしてイラストを使用する企業をはじめとするクライアントも快く関係を築いていくためにも、必ず確認をとっていくようにすることが大切です。

まとめ

今回はイラストレーターと著作権について見ていきました。
イラストレーターにとって著作権とは、「イラストを使用する権利」であるということ、そして著作権をどちらが所持するかでどのように立場が変わっていくのか、見えてきたと思います。
より多くのクライアントにイラストを多く提供できるようになるためにも、今一度著作権について確認していってみてはいかがでしょうか。

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